少子高齢化社会の現状と地域医療支援病院にまつわる課題について

日本は少子高齢化社会が進み、これから超高齢化社会へと突入することはま逃れません。そのため、今後高齢者と関わりの大きい医療の分野でのさまっざまな課題をどうしていくかが問われる時代となってきました。

私達が生活する地域の医療を守る存在として、1997以降導入されてきた地域医療支援病院は、地域医療の中核として地域に存在する病院や診療所を繋ぐ役割を果たしています。このシステムの構築により地域医療はさまざまな恩恵を受けることができますが、導入から数十年たった今、現状の課題を見直すべきであるという声も上がってきています。

地域医療支援病院をはじめとした地域医療に関わる分野において、現在大きな懸念となっているのが冒頭で述べた少子化と超高齢化です。この少子化と高齢化の2つが同時に進行するということは、地域医療に関して大きな問題を生み出します。

まず1つ目は少子化による医療従事者の減少です。これから先も出生率が下がり続ければ、医療従事者になる人も減ってしまいます。他の分野でも人手不足は問題となっていますが、人の生死に関わる地域医療において人手不足に陥ることは我々の暮らしに大きな影響をあたえるでしょう。

そして2つ目は、患者の増加です。高齢化によって老人が増えると、おのずと病院に来院する患者数は増えます。ただでさえ少子化により人手が足りなくなっているところに、患者がたくさん訪れてしまったら、その地域医療は破綻してしまうでしょう。

今後は、これらの課題をどのようにクリアしていくのか、地位医療支援病院を中心として、地域医療従事者が一眼となって向き合っていかなければならないかもしれません。